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梨は種を植えてから実をつけるまで、5〜6年かかります。
果実の特徴として、子室(種子が入っている部屋)が5つで、一般に花のがくの名残のへたといわれる部分がありません。
成木になると年間の管理は、次のようなスケジュールで行われています。
- 10〜11月 土壌づくり
土作りから始まります。元肥(一番最初に与える肥料)をほどこします。
梨園では、昔から山や畑のあぜ草(萱や萩など)を夏から堆積させて、木の周りに穴を掘って埋めています。
これによって、有機物(栄養)のたくさん入った柔らかい土ができあがります。
こうして梨園内を耕したり、穴を掘ったりして、山草を夏から堆積させてつくった有機物が土にしっかり取り込まれるのです。
夏には、暑い日差しによって梨の根が乾燥することがあります。
そうすると根が傷み、梨の果実にも悪影響を与えることになります。
れを防ぐため、梅雨が明ける前に梨の木の周りには、敷き藁が敷かれます。
- 12、1、2、3月 剪定
日当りをよくするために、吟味しながら、枝切りを適時行います。
この枝の剪定は、梨作りの3割方が決まるといっていいほどの大事なもの なのです。
そのため長年の経験と勘、そして職人的な技を必要とします。
なるべく多くの枝葉が太陽の陽射しを受けられるように考えながら枝を 剪定し、芽数も大きな二十世紀がたわわに実るように制限します。
剪定後は、鉄線が張り巡らされた天井棚に結びつける誘引作業を行い、 固定します。
- 4月 人工受粉
枝の一つの芽から8〜10個程度の白い可憐な花が咲きます。
二十世紀は、自家受粉をしないという性質を持つため、なんと人手によって 全て、受粉させているのです。
受粉とは、その梨自らのめしべに、自らのおしべの花粉が付くことを言います。
受粉させるための花粉は、「長十郎」などの他の品種のものを使用します。
花粉を確保するために、「長十郎」などの枝を蕾(つぼみ)がついた状態で 集めて、ストーブなどで室温を30℃近くに下上で、室内で人工的に早く開花 させて花粉を集めます。
この時期の天気は不安定なことから、その影響で二十世紀梨の開花時期が まちまちとなります。開花時期が定まりにくいことに加え、開花している期間 が3〜4日という短期なので、その間に人工受粉の作業を行うのは一苦労です。
生産農家にとって、一年でもっとも忙しい時期となります。
一家総出はもちろん、集められるだけ親戚も知人も呼んで行います。
二十世紀の花にひとつひとつ丁寧に、筆を使って花粉を付けます。
- 5月 摘果
初旬ゴールデンウィークの頃には、受粉した二十世紀の花は、実を付けビー玉 くらいのサイズの大きさの幼果に育っています。
形が良くて太る幼果だけを見事な果実に育てるために、他を摘み取る「摘果」 といわれる作業を行います。
幼果を残しすぎてしまうと、収穫期に小さな果実ばかりとなり、また樹も 弱らせてしまうのです。
- 4〜9月 病気防除・ネットかけ・袋かけ
黒斑病は、幾度となく二十世紀梨の大敵であり苦しめてきました。
かつては全国で栽培された二十世紀梨が、この黒斑病に弱いために ほとんどの地域での栽培が断念されたこともあります。
2回の袋掛けや、病気に強い新種の育成を行い、黒斑病を克服してきたのです。
- 8〜9月 収穫
8月中旬より二十世紀梨が熟し、収穫が始まります。
4月に花が咲いてから、8月に収穫ができるようになるまで、積算温度が 3000℃必要と言われています。
日数では、130〜135日を要します。
そうして大事に育てられた二十世紀梨は、病気・傷はないか、形はいびつ ではないか、サイズはどうか、など丹念にひとつひとつ確認されて、出荷 されることになります。
当ショップ「梨世紀」で扱う二十世紀梨「秋芳梨」も、そうした過程を経て、 みなさまへお届けしています。
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